Facebook様は10億人以上のユーザーを抱える世界最大級のSNSで、広告から主な収益を上げています。消費者の注目はオフラインとデジタルの間で分散されつつあるため、広告枠を販売するプラットフォーマーはその行動の理解が重要です。
"かつてテレビのマーケティング担当者が頼りにしていた「CMは見られている」という前提は、もはや存在しません。
テレビの前の人はさまざまなことに絶えず気が散っているため、広告主はどのようなコンテンツが視聴者の気を引き、何が無視されているか知ることが難しくなっています。アイトラッキングは、より説得力があり、「自分ゴト」として感じてもらえるCM作成に必要なものをマーケッターに提供しています。
ソーシャルネットワークの調査部門である「フェイスブック IQ」は、人々が家庭内でどのようにテレビを見ているのか、特にCMのタイミングにおいて他のデバイスに注意が逸れている頻度を正確に把握したいと考えました。また、タブレット、PC、スマホなどのデバイスが、テレビを見ている人々の注意を散漫にするためにどのような役割を果たしているのか、また、複数のデバイスがいつ、どのように同時に使用されているのかを知りたいと考えました。
フェイスブック IQとTobiiが提携し、インホームアイトラッキング調査を実施しました。4つの都市の人々に、平日夜のいつも通りの生活をしながらアイトラッカーをかけてもらいました。その後、テレビを見た100人の参加者のデータが分析されました。参加者の自宅で調査を行うことで、より自然な行動データの収集が可能となり、信頼性の高い結果を得ることができました。
この研究ではテレビを見ている間、参加者の94%が手元にスマホを置いていたことが明らかになり、モバイルとテレビは強力な組み合わせであることが証明されました。平均して、参加者はテレビを見ている47%の時間で別のことに注意を注いでいました。
掃除や洗濯などの家事が最も多く、次いでスマートフォンや他のデジタル機器が注意を引きました。また、参加者はテレビを見ていないときにも「聞いてはいる」ということが明らかになりました。 - 結果として、フェイスブック様は「音声で耳に訴えかけるテレビ広告」を作成することを広告主にオススメするようになりました。
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